予防接種

子どもの予防接種はたくさんあるので、子ども本人も、付き添う保護者の方も大変です。
少しでも負担を軽減するため、当院では下記のような取り組みを行っています。

1

予防接種スケジュール管理機能付きの予約システムを採用

予約画面に接種可能なワクチンのみが表示されるため、予約の間違いも、接種忘れも防ぐことができます。

2

診療時間のいつでも予防接種を受けられます

基本的な予防接種については、あえて専用の時間を設けていません。
診療時間のいつでもお好きな時間に予約をお取りください。

※インフルエンザワクチンは、接種の時期に制約があるため、例外的に専用の時間を設けています。

3

同時接種を推奨

同時接種は必要な免疫をできるだけ早くつけてお子さんを守り、さらに保護者の方の通院回数を減らすこともできます。
予防接種の効果や安全性は単独で接種したときと変わらないとされています。

4

がんばったらガチャガチャ!

予防接種をがんばったお子さんは院内にあるガチャガチャを回すことができます。

5

注射の痛みを減らす局所麻酔薬や冷却パックをご用意

予防接種の注射の痛みを減らすために、貼るタイプの局所麻酔薬「エムラパッチ」や専用の冷却パック「ぷにゅ蔵くん」をご用意しております。

6

ワクチンデビュー時に身長・体重測定も

ワクチンデビューをする生後2か月頃は、医療機関で身長・体重測定をする機会があまりないかもしれません。
測定をご希望の方はぜひお気軽にお申し出ください。

当院は各種予防接種実施医療機関です

  • 中央区予防接種実施医療機関
  • 子宮頸がん予防接種実施医療機関
  • 風しん抗体検査及び予防接種実施医療機関
  • 帯状疱疹ワクチン予防接種実施医療機関
  • 中央区高齢者インフルエンザ予防接種実施医療機関

予防接種時にお持ちいただくもの

  • 健康保険証
  • 母子手帳
  • 予診票

予防接種が受けられないケース

  • 発熱(37.5℃以上)がある
  • 母子手帳を忘れた
  • 予診票を忘れた
  • 医師が接種不適当な状態と判断した

上記のような場合には、予防接種が受けられません。
多少の鼻水やせきがあっても発熱がなければ接種できることが多いので、少し体調が気になる場合も来院されることをおすすめします。
もちろん、本格的に体調が悪い場合は、一般外来を受診してください。

WEB予約について

予防接種は受診希望日時の35日前から当日朝8時までWEB予約が可能です。
予防接種スケジュール管理機能付きの予約システムを採用しているため、少し面倒ですが、これまでの履歴をご入力いただくことで、より正確なスケジュールで予防接種を受けることができます。

履歴を入力しなくても予約できますが、特に5歳以下のお子さんは、ワクチンの種類も回数も多いので、履歴の入力をおすすめしています。
初めての予約で何をどのように予約してよいかわからない場合は、遠慮せずお電話でお問合せください。

また、下記のワクチンについてはWEB予約を承っておりません。お電話でお問合せください。

  • ロタウイルス(ロタテック)※1
  • 麻疹(単独)※2
  • 風疹(単独)※2
  • 三種混合(単独)※3
  • ポリオ(単独)※3
  • HPV(サーバリックス、ガーダシル)※4
  • 帯状疱疹
  • A型肝炎
  • 髄膜炎菌
  • RSウイルス(アブリスボ)

※1 ロタリックスはWEB予約可能です。

※2 麻疹風疹混合のMRワクチンはWEB予約可能です。

※3 三種混合とポリオが合わさった四種混合ワクチンはWEB予約可能です。

※4  シルガード9はWEB予約可能です。

当院で受けられる予防接種

当院では基本的に、厚生労働省、日本小児科学会およびNPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会が推奨する予防接種スケジュールに従って予防接種を行います。

定期接種

決められた期間内に接種することで、公費(無料)で受けられるワクチンです。

  • B型肝炎
  • ロタウイルス
  • 肺炎球菌※1
  • 五種混合(DPT-IPV-Hib)※2
  • ヒブ※2
  • 四種混合(DPT-IPV)※2
  • BCG
  • MR(麻疹風疹混合)
  • 水痘
  • 日本脳炎
  • 二種混合
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)

※1 2024年4月より従来の13価ワクチン(プレベナー)から15価ワクチン(バクニュバンス)に変更となりました。

※2 2024年4月よりヒブワクチンと四種混合ワクチンが一つになった五種混合ワクチンが定期接種化されました。すでに四種混合ワクチンとヒブワクチンで接種を開始している方は、原則五種混合ワクチンを接種することはできませんので、ご注意ください。

任意接種

自費(有料)で受けるワクチンです。
任意接種であるからといって、軽い感染症というわけではありません。
重い後遺症を残したり、死亡してしまうこともあるため、日本小児科学会も接種を推奨しています。

  • おたふくかぜ※1
  • インフルエンザ
  • 帯状疱疹
  • A型肝炎
  • 三種混合※2
  • ポリオ※2
  • 髄膜炎菌 など

※1当院は、おたふくかぜワクチン接種の普及のため、中央区在住の方には自己負担なしで接種を行なっています。

※2 定期接種だけでは、小学生までに「百日咳」と「ポリオ」の抗体が減ってしまうことから、日本小児科学会は三種混合とポリオのワクチンを就学前に追加で接種することを推奨しています。当院では下表の料金(税込)で行っています。

キャッチアップ接種

定期接種を期限内に受けることができずお困りの場合は、お電話でお問合せください。
ワクチンによっては、定期接種対象外の年齢でも、接種して十分な免疫を獲得することができます。
ただし、自費(有料)となります。一部のワクチンには年齢制限があります。

年齢制限がある予防接種

  • ロタウイルス(ロタリックスは生後24週0日未満、ロタテックは生後32週0日未満)
  • ヒブ(5歳未満)
  • 肺炎球菌(6歳未満)
  • BCG(5歳未満)
  • 四種混合(15歳未満)

特別な事情(免疫不全状態など)で定期接種を期限内に受けることができなかった場合には、期限を過ぎても定期接種の対象となり、無料で受けられる場合があります。

妊婦の方の予防接種

RSウイルス母子免疫ワクチン「アブリスボ」

日本では毎年12〜14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、その約1/4が入院を必要とすると推定されていますが、有効な治療薬はありません。

RSウイルス母子免疫ワクチン「アブリスボ」は、妊婦の方に接種することで母体の体内で RSウイルスに対する抗体が作られ、その抗体が胎盤を通じて母体から胎児へ移行することで、出生後の赤ちゃんをRSウイルスから守ります

RSウイルス感染症の発症を予防する効果は50%、重症化を予防する効果は80%と報告されている、画期的なワクチンです。

対象妊娠24週から36週の妊婦(推奨は28週から)
回数1回
方法筋肉注射
料金33,000円(税込)
注意事項

母子手帳を必ずご持参ください。妊娠週数を確認し、お子さんの予防接種記録のページに記録をします。

・接種後は30分間の院内待機が必要です。

・妊娠合併症のある方は接種の可否を産婦人科の主治医にご確認ください。

成人の方の予防接種

インフルエンザ、MR(麻疹風疹混合)、風疹(単独)、水痘、帯状疱疹、おたふくかぜ、A型肝炎、B型肝炎など成人の方への予防接種も行っています。
ワクチン接種が必要かどうか抗体検査(自費)を行うこともできます。
お気軽にご相談ください。

予防接種(自費)料金表

2024年7月1日〜

B型肝炎5,000円
ヒブ10,000円
肺炎球菌(バクニュバンス)15,000円
四種混合(DPT-IPV)10,000円
BCG10,000円
MR(麻疹風疹混合)10,000円
水痘6,600円
日本脳炎6,000円
二種混合3,000円
おたふくかぜ4,000円
中央区在住の方は自己負担なし
帯状疱疹(シングリックス)22,000円
A型肝炎9,000円
三種混合3,300円
ポリオ(不活化)8,800円
風疹(単独)6,600円
髄膜炎菌20,000円
RSウイルス(アブリスボ)33,000円

(全て税込)

予防接種の痛みを減らす取り組み

当院では予防接種の注射の痛みを減らすために、以下のような取り組みを行なっています。

  • 貼るタイプの局所麻酔薬「エムラパッチ」
    乳児から使用することができます。
    1枚1,000円(税込)でご用意しております。
    注射予定の部位に貼って60分間待機する必要があるため、ご希望の方は前日までにお電話でご連絡ください。
  • 専用の冷却パック「ぷにゅ蔵くん」
    素早く接種部位を冷却し、皮膚感覚を鈍化させることで接種時の痛みを軽減します。
    3歳から使用することができます。
    追加の費用負担はありません。
    ご希望の方は予防接種当日にスタッフまでお声がけください。

予防接種についてさらに詳しく知りたい方は

KNOW-VPD!VPDを知って、子どもを守ろう